画家の独り言

画家目線の独り言です。

迷惑な生徒?

「何年やっても上手くならない」

 

「いくらやっても覚えられない」

 

こういうことを言う生徒さんは多い。

これに対して僕は「1日15分でいいから毎日描きましょう」と勧めている。

 

しかし、「何かと忙しいから毎日は無理です」というお決まりの答えが返ってくることが多い。

 

「1食につき5分短縮するだけで、1日3食で15分確保できますよね」と切り返す。

 

すると、「先生は厳しいから」と言われてしまう。

 

いったいこれのどこが厳しいのでしょうか。

 

楽な方向で何年も続けてきたから、今も描けないという結果になっていることが分からないのか (とは言えず・・・)。

 

 

英会話教室では、立場は変わって僕も一人の生徒となる。

 

同じように「いくらやっても単語は覚えられないし、ヒヤリングなんてもっと無理」という声を聞く。

 

 

「10分くらいの英語の動画を繰り返し30回くらい見ると、なんとなく聞き取れるようになりますよ」と勧めてみる。

 

「え~!!! 30回も?????」

 

「そこからさらに100回くらい見たら嫌でも覚えます」

・・・と続ける。

 

「絶対無理だ」と仰る。

 

「でも、ご飯食べながら毎回10分」

「1日3食で3回」

「1ヵ月で90回」

「お茶の時間にも1回増やせば1ヵ月で120回ですから、大したことではないですよね」

 

一同沈黙・・・。

 

「教室に通ってくるだけで喋れるようにしてもらおうなんて、虫がよすぎますよ」と続けると先生も沈黙。

 

生徒の立場なら何でも言えるが、先生からすれば迷惑な生徒だ (苦笑)。

 

 

絵画教室の生徒さんの一人に、中国人の方がいらっしゃる。

中国語を教えているのだが、通ってくる生徒さんはみんな甘いと言っている。

ただお喋りに来ているだけだと。

 

日本のコンビニなどで働いている中国や韓国の方は、ほぼ3ヵ月で日常会話をマスターしているのだから、あの姿を見ると僕たちは本当に甘いんだと思い知らされる。

 

どうせやるなら、もっとしっかりやるべきだと思う。