画家の独り言

画家目線の独り言です。

初心者に教えるのは難しい

大阪市内の教室も2ヶ月ぶりにスタートした、

コロナの影響で入会を待ってもらうことになっていた方のレッスンも、ようやくスタートすることができたのでホッとしている。



初心者に対する指導は本当に難しい。

教える方はつい欲張っていろいろなこと話したくなってしまう。

しかし、習う側からすればそんなものを押し付けられれば負担になるだけだ。

注意しなくてはいけない。

重要なエッセンスを効果的に伝えながら、楽しく続けていただければ理想的ではあるが、これがなかなか難しい。

 

 

約30年近く前に、知的障がい者の作業所で絵を教えたことがあった。

 

障がいのある方は、課題が面白くなければ取り組もうとしない。

 

その上、ご父兄の方々の願いは機能回復なので、課題に要求されるハードルは高い。

 

教科書に紹介されている課題では上手くいかないことの方が多いので、一人ひとりの趣味嗜好や能力を踏まえて課題を考える必要がある。

 

当時とても苦労したが、そんな経験が今に活きていると思える。