画家の独り言

画家目線の独り言です。

「シャトー・ド・フューザル」のセカンドラベル‥「ラベイユ・ド・フューザル」

絵のモチーフとしてよくワインを使う。

ワインに関しては大した知識もないので、お店の人に相談して、ラベルのデザインとボトルの色などで決めている。

 

以前、ワインを描くなら「もっといいものを描かなきゃダメだ」と言われたことがあるが、高級ワインにはとても手が出せない。

 

天皇皇后両陛下の肖像画を描いたことで知られる野田弘志氏は、ワイン好きでも知られており、野田氏の作品には五大シャトーのワインやそれに見合うグラスや調度品が並んでいる。

作品によっては、ワインだけでも1,000万円を超えると聞いたことがある。

 

 

 なんと、うらやましい・・・。

 

 

そんな高級ワインにはとても手が出せないが、五大シャトーでもセカンドラベルを狙えば手の届くものがある。

そういうワインをチョイスした方が、逆に分かってるように思われそうだし、絵を見た人が勝手にそう思ってくれたら好都合だ (笑)。

 

セカンドといえば、

拙作の「蒼」に使ったワインは、「シャトー・ド・フューザル」のセカンドラベル、「ラベイユ・ド・フューザル」だ。

 

 

 

油彩画

「蒼」油彩 F6号



 ワインの名前にもなっている「ラベイユ」はフランス語でミツバチのことで、ナポレオンの紋章の一つにもなっている。 

 一般的によく知られているのは「鷲」の紋章だが、戴冠式でナポレオンが纏っているローブにはミツバチがあしらわれている。

 

また、この紋章は功績を示した臣下に与えたと言われている。

しかし、あまり評判は良くなかったようだ。

 

紋章の評判は悪かったのかもしれないが、このワインは値段の割になかなか美味い。

具体的に味を語るのは難しいし、迂闊に語れば痛い目に合いそうなのでコメントは差し控えておく。

 

ただ、自信をもってお勧めできることは間違いない。

 

 ちなみに、ファーストの「シャトー・ド・フューザル」でも恐ろしい値段ではない。

控えめなシャトーながら評価は高いのです。