阿佐ヶ谷姉妹の静かなレポートぶりがツイッタートレンド入り。「静か」について考える。
5月6日にヒルナンデスに出演した阿佐ヶ谷姉妹が、ツイッタートレンド入りして話題になっている。
岡山県倉敷市の美観地区を巡るコーナーで、彼女たちの静かなレポートぶりがウケているのだ。
コロナ疲れにちょうどいい...ということらしい。
我が家にはテレビがないので、その様子をYouTubeで見たが、確かに静かというかまったく騒がしくない。
追いかける人もいない。
彼女たちも静かだが、周りも静かなのだ。
今は、こういうのがウケるんだな。
必要以上に騒がしいのも見ていて疲れるけど、阿佐ヶ谷姉妹のレポートはあまりにも大人しくて拍子抜けしてしまった。
「静か」にもいろいろある。
僕は酒が好きだけど、店で飲むときは静かな店を選ぶ。
だからといって、物音一つ立てられないような高級店や、こだわりが強すぎる店も困る。
それでは息が詰まって、せっかくの酒が台無しになってしまう。
適度にリラックスした雰囲気は必要だ。
店を選ぶ大事なポイントに客筋がある。
客筋と言っても、社会的地位や職種ということではなく、状況判断ができる人かどうかということだ。
以前、安酒を出す店に入ったら、あまりにも騒がしくて店をすぐに出たことがあった。
いい年をして必要以上に大声をだしたり、手を叩いて騒いだりというのは耐えられない。
これは、作品においても同じ。
色や形が出しゃばらず、静謐な空気感が主となるような作品でありたいと思っている。
モチーフをポツンと一つ描いても、たくさん並べても、彩度が高くてもだ。
しかし、ただ、静かなだけではダメだ。
阿佐ヶ谷姉妹では物足りない。
凛とした強さをあわせ持った作品を目指したい。